台風が接近しているというニュースを見て、「明日には上陸するかもしれない」と気づいたとき、何から準備すればいいか迷いませんか。私も過去に台風で2日間停電を経験し、事前準備の大切さを痛感しました。この記事では、台風接近の前日(24時間前)にやるべきことを、時系列でリスト化してお伝えします。停電や断水が起きても慌てないための具体的な準備方法を、実体験をもとに解説します。
台風前日の準備が命を守る理由
停電・断水は「起きるかも」ではなく「起きる前提」で備える
気象庁のデータによれば、台風による停電は年間平均で約100万戸以上が経験しています。特に風速25m/s以上の暴風域に入ると、電柱の倒壊や飛来物による電線の断線が頻発します。
私が住む地域でも、2019年の台風15号では48時間の停電と、12時間の断水がありました。そのとき痛感したのは、「前日の準備で9割が決まる」ということです。当日は雨風が強まり、外出も危険になります。前日のうちに必要な対策をすべて終わらせておくことが重要です。
前日準備のメリット
- 店舗が営業している:当日は臨時休業や品薄になる可能性大
- 作業の安全性:雨風が弱いうちに屋外作業を済ませられる
- 心の余裕:慌てずに確認・点検ができる
【最優先】電源確保の準備リスト
ポータブル電源は満充電にする
停電対策の要となるのがポータブル電源です。前日のうちに必ず100%まで充電しましょう。容量500Wh以上のモデルであれば、スマホ充電20回分以上、LEDライトなら40時間以上の使用が可能です。
充電時の注意点
- AC充電で満充電まで6〜8時間かかるモデルが多いため、前日午前中に開始
- 充電中はファンが回るので、就寝前に充電完了させる
- 本体の液晶で残量100%とサイクル数を確認
モバイルバッテリー・スマホも満充電
スマホは情報収集と連絡手段の生命線です。本体はもちろん、モバイルバッテリーも複数台あれば全て充電しておきます。10000mAh以上のモバイルバッテリーなら、スマホを2〜3回フル充電できます。
懐中電灯・ランタンの電池確認
懐中電灯やLEDランタンの電池残量を確認し、予備電池も用意します。我が家では単三電池20本、単四電池10本を常備していますが、台風前には必ず点灯テストをします。
おすすめのライト配置
- リビング:LEDランタン(200ルーメン以上)
- 寝室:枕元に懐中電灯
- トイレ・廊下:人感センサー付きライト
【重要】水と食料の備蓄準備
飲料水は1人1日3リットルを3日分
断水に備えて、飲料水を確保します。4人家族なら3L×4人×3日=36リットルが目安です。2Lペットボトルで18本になりますが、すでに備蓄がある場合は、賞味期限を確認して不足分だけ買い足します。
浴槽に水を張る(生活用水として)
これは前日の夜、就寝前に行います。浴槽いっぱい(約200L)に水を張っておけば、トイレの流し水や洗い物に使えます。飲用には適しませんが、断水時の生活用水として非常に重宝します。
我が家では過去の停電時、この浴槽の水でトイレを15回以上流すことができました。1回あたり約6〜8L使用します。
食料は調理不要・常温保存できるものを
停電するとIH調理器やレンジが使えません。ガスコンロがあっても、停電で換気扇が動かない場合は使用を控える必要があります。以下のような食品を3日分用意しましょう。
- レトルト食品(カレー、丼もの)
- 缶詰(さば缶、ツナ缶、フルーツ缶)
- パックご飯(温めなくても食べられるタイプも有)
- パン、カップ麺
- 栄養補助食品(カロリーメイトなど)
カセットコンロとガスボンベの確認
お湯を沸かせるとカップ麺や温かい飲み物が用意でき、精神的にも落ち着きます。カセットコンロがある場合は、ガスボンベの残量確認と予備の購入を。1本で約60分使用できますが、3日間を想定すると3〜4本は欲しいところです。
【必須】屋外・建物の安全対策
ベランダ・庭の飛散物を室内へ
台風の強風で最も危険なのが飛来物です。植木鉢、物干し竿、自転車、ゴミ箱など、風で飛ばされそうなものは全て室内に移動させます。ベランダ太陽光パネルを設置している場合も、固定が甘ければ一時撤去を検討します。
私の経験では、風速30m/sで隣家の物置の屋根が飛んできたことがあります。自分の家のものが飛んで他人に被害を与えるリスクも考慮しましょう。
窓ガラスに養生テープ・飛散防止フィルム
窓ガラスが割れた場合の飛散を防ぐため、養生テープを×字や米字に貼ります。飛散防止フィルムを事前に貼っている場合も、カーテンやブラインドを閉めて二重の対策をしておきます。
雨戸・シャッターを閉める
雨戸やシャッターがある窓は、前日のうちに閉めておきます。これだけでガラスの破損リスクが大幅に下がります。マンションの場合はベランダの窓をしっかり施錠し、隙間風が入らないか確認します。
排水溝・雨どいの掃除
大雨による浸水を防ぐため、ベランダや庭の排水溝、雨どいに詰まりがないか確認し、落ち葉やゴミを取り除きます。排水がスムーズでないと、ベランダが水浸しになることもあります。
【あると安心】情報収集と連絡手段の確保
ラジオの電池・受信確認
停電するとテレビが見られません。スマホも電池節約のために使用を控える必要があります。そこで重要なのが電池式ラジオです。AM/FM両方受信できるもので、前日に電池を入れて受信テストをしておきます。
手回し充電機能付きラジオもありますが、長時間回し続けるのは大変なので、電池式がメインで手回しは補助と考えた方が現実的です。
家族の連絡手段・集合場所を確認
台風当日、家族全員が在宅とは限りません。離れた場所にいる場合の連絡手段(LINE、電話、災害用伝言ダイヤル171)と、避難が必要になった場合の集合場所を事前に共有しておきます。
避難場所・ハザードマップの確認
自治体のハザードマップで、自宅が浸水想定区域や土砂災害警戒区域に入っていないか確認します。該当する場合は、避難指示が出る前に自主避難も検討します。避難所の場所、持ち物リストもこの段階で確認しておきましょう。
【見落としがち】日常生活の事前対策
冷蔵庫の温度を最低に・保冷剤を冷凍
停電すると冷蔵庫が止まります。前日のうちに庫内温度を最低に設定し、保冷剤や凍らせたペットボトルを冷凍庫に入れておきます。これで停電後も数時間〜半日程度は冷気が保たれます。
また、冷蔵庫の扉を開ける回数を減らすため、よく使うものを事前にクーラーボックスに移す方法もあります。
洗濯・入浴を済ませておく
停電・断水すると洗濯も入浴もできません。前日のうちに洗濯を済ませ、夜には入浴も終わらせておきます。特に小さなお子さんがいる家庭では、清潔な着替えを多めに用意しておくと安心です。
ゴミ出し・郵便物の回収
台風当日はゴミ収集が中止になる可能性が高いため、前日に出せるものは出しておきます。また、郵便受けに郵便物や新聞が溜まっていると、雨風で濡れて散乱する恐れがあるので、事前に回収します。
車の給油を満タンに
停電が長引くと、スマホ充電やエアコン使用のために車のエンジンをかけることになります。また、避難や買い出しにも使えるよう、ガソリンは満タンにしておきましょう。停電時はガソリンスタンドも営業できないケースがあります。
【チェックリスト】前日準備の最終確認
ここまでの内容を、時系列で確認できるチェックリストにまとめました。印刷やスマホにメモして活用してください。
| 時間帯 | やること | 所要時間 |
|---|---|---|
| 午前中 | ポータブル電源の充電開始、飲料水・食料の買い出し、ガソリン満タン | 2〜3時間 |
| 午後 | ベランダ・庭の片付け、排水溝掃除、雨戸・シャッターを閉める、窓に養生テープ | 1〜2時間 |
| 夕方 | 洗濯・入浴、冷蔵庫の温度設定、懐中電灯・ラジオの確認 | 1時間 |
| 就寝前 | 浴槽に水を張る、スマホ・モバイルバッテリー充電、ポータブル電源の充電完了確認 | 30分 |
まとめ
台風接近の前日にやるべき準備を、電源確保・水と食料・屋外の安全対策・情報収集・日常生活の5つのカテゴリに分けて解説しました。最後に要点を3つにまとめます。
- 電源と水の確保が最優先:ポータブル電源の満充電、飲料水3日分、浴槽への給水は必須
- 屋外の飛散物対策は前日昼間に:雨風が強まる前に、ベランダ・庭の片付けと窓の養生を完了させる
- 情報収集手段を複数確保:スマホ、ラジオ、家族との連絡方法を事前に確認し、電池や充電も万全に
台風は毎年やってきます。一度準備リストを作っておけば、次回以降はチェックするだけで済みます。「備えあれば憂いなし」の精神で、前日の準備を習慣化していきましょう。最新の台風情報は気象庁の公式サイトで随時確認してください。

